コオロギの食用に陰謀論まで出て嫌われるのはなぜ?利権のせいなの?

コオロギ 食用 陰謀

先日、コオロギの食用について話題になっていました。

コオロギ?食用?イナゴではなくて?と時代を感じる考えが頭を巡ってしまいましたが…同じように思った方も多いのではないでしょうか?

「コオロギ食」は利権が絡んでいるとか、陰謀論だと言われています。

一体どういうことなのでしょうか?

コオロギの食用についての陰謀論とは何なのか?利権が絡んでいるのか?などを調べて行きます。

コオロギの食用に陰謀論

コオロギ食の陰謀論とはどういうことなのでしょう?

SNSで「コオロギ」と検索すると「コオロギ食の目的は新たな人口削減計画」といった投稿があります。

確かに「コオロギには発がん性がある」「食べたら死ぬ」などという書き込みもあります。

そのような情報に対しては正しいのか、正しくないのか見極めが重要です。

ですが、「国が6兆円の税金を使って有害な昆虫食を推進している」などといった内容も拡散されています。

農林水産省は食材を人工的に生み出す「フードテック」の関連企業などに支援した実績はありますが、昆虫食への支援を特別にしているわけではありません。

予算額を調べてみましたが、各年度の合計をしてみても6兆円には届かない金額というのが事実です。

SNSなどの投稿では「コオロギの食用が推奨されることに違和感がある人たちから抗議に発展しているようです。

注目すべきはコオロギ食への嫌悪感だけではなく、過激な主張があるという点です。

この辺りの主張が目立って「陰謀論」という言葉も出て来ているようなので、何がきっかけとなっているのかを調べてみましょう。

コオロギパウダーを使った給食がきっかけ騒動に

「コオロギ食」が話題となったのは、高校での給食に食用コオロギの粉末を使ったことがきっかけでした。

高校の食物科の生徒が食用コオロギの粉末を使ったコロッケを作り、希望する生徒の給食として提供したのです。

SDGsへの理解促進も目的としており、事前に生徒や保護者にも説明していて、地元メディアにも取り上げられていました。

しかしその後「虫を食べさせるなんて」「生徒を殺す気か」などクレームが殺到してしまったというのです。

しかもクレームは保護者からは1つもなく、第三者からのものばかりでした。

さらにこのコオロギ食が話題となったことで、コオロギパウダーを商品として扱う企業にも飛び火して不買運動まで起こってしまいました。

陰謀論の標的になった昆虫食

話題となった「コオロギ食」ですが、コオロギパウダーを扱う企業の不買運動まで起こるなど、騒動はエスカレートしていきます。

そんな中で「昆虫食」は陰謀論の1つとなったのです。

陰謀論は昔から様々な状況ででてきました。

「大地震は人工的に引き起こされた」「新型コロナワクチンは人口を削減する計画によるものだ」など近年もそういう考え方もあるのか…と思うような説が多々出ています。

そんな陰謀論には共通点があります。

「不安を煽る」という部分が共通しており、「身近なもの」を題材にすることで、不安を煽りやすくするのです。

「昆虫を食べる」という衝撃的なパワーワード、身近な「食事」と「昆虫」の2つが合わさっているので、陰謀論にピッタリな話題でした。

昆虫食の事実とは

昆虫食への嫌悪感や不快感は「病気や感染症の心配」「コオロギには発がん性がある」「食べたら死ぬ」などの理由があるようです。

たしかに昆虫を食べるとアレルギー反応がでる人がいますが、これは甲殻類アレルギーも同じで、当然の反応とも言えます。

アレルギーはありとあらゆる食品で起こますし、病気や感染症に関しても、人類が食している他の動物や魚も媒介します。

そう考えると、昆虫だけがとくに危険ということもありません。

コオロギを食べることに関しては、健康面や安全性に関して詳しく解説もすでにされているそうです。

よく調べれば事実はわかりますが、事実に対しての受け止め方は人それぞれの部分もあり、切り取り方によって解釈が変わってしまうのです。

昆虫食はなぜ嫌われる?

昆虫食、コオロギ食への嫌悪感については、見た目が気持ち悪いからなのでしょうか?

食用に反発が起こった原因を考えてみましたが、見た目に帯する嫌悪感だけだと、疑問がでてきす。

見た目と言えば、エビも…と思ってしまうのは私だけでしょうか?

エビは抵抗なく食べている人が大多数だと思いますが、エビも昆虫も見た目だったら同じような気がします…(あくまでも個人的な意見です)。

おそらく人が嫌悪感を抱くものというのは、得られた情報で変わってくるからではないでしょうか?

人類は昆虫を「気持ち悪い存在」として扱ってきた歴史があります。

テレビでは昆虫を罰ゲームのネタにしたり、地方の昆虫食が紹介されるときも「おいしそうですね~」と食べているのを見たことがない気がします…。

そのような情報を見て「昆虫を食べる」=「イヤだ」という思考も作り上げられている可能性があると思うのです。

昆虫食を食べる、食べないは個人の自由ですが、その選択の前に情報に影響されていると感じます。

なぜ日本では昆虫食が嫌われるようになったのでしょう?

世界各国、そして日本でも昔は虫を食べていましたし、いつからか昆虫食を嫌うようになって、あげくには陰謀論にまでなっている訳です。

今回の日本の高校の給食に出て騒がれている状況を見ると、昆虫食だけやたらと疑われる状況はなぜなのかと思う部分もあります。

給食にはさまざまな食材が採用されていますが、昆虫食が給食に出れば「押し付けだ」と嫌悪感を示す人がいたのは、何か原因があるはずです。

なぜ昆虫食が嫌われてしまうのかを考えてみたいと思います。

人類は虫を食べてきている事実

昆虫食を嫌う理由は「虫を食べるのは気持ち悪い!」という不快感や反発があるからですよね。

しかし人類は昔から昆虫を食べてきましたし、現在も昆虫を食べている人々がいます。

この嫌悪感や不快感は虫を食べない一部の国からの発信があるからだと思われます。

昆虫を食べない国々というのは社会経済の発展した先進国が中心なのです。

その先進国の一部の高い意識を持った富裕層が昆虫を食べ始めているというのが現実です。

現在、新たに食用として生産されている昆虫の多くは富裕層向けの高級食材になっており、

その生産コストがとても高いという現実があるのです。

そのような状況から、利権が絡んでいるのでは…と考える人々が出てきたのではないでしょうか。


食糧危機を救うのか?利権なのか?

昆虫食に関しては、国連の食糧農業機関(FAO)が『人口増加』や『食糧不足対策』として昆虫食を推奨する報告書を公表しています。

昆虫は家畜に比べて少量のエサで養殖でき、環境への負担が少ないと言われています。

日本でもイナゴなどを食べる文化もありますので、このようなFAOの報告を元に次世代の食料源として昆虫の活用が研究されて大企業も参入を進めているのも事実です。

しかし、「国が国民に昆虫食を押し付けようとしている」と主張する人々がいるのは「昆虫食は補助金を得ている」という情報があるからのようなんです。

しかし、日本で拡散した昆虫食に対しての高額補助金疑惑の情報は事実ではなく、食品業界が補助金を得るのは普通のことです。

実際、日本の農林水産省は実に多種多様な食品の支援をしており、昆虫食だけが他の食品よりも補助金を得ているという事実はありません。

それなのに「昆虫食を貧困層に食べさせる気でしょう?」と疑う人もいて、陰謀論的に議論が発展しているのです。

ですが、現状、「昆虫食を貧困層に食べさせる」というのは矛盾しているのです。

というのも、昆虫食は生産コストが高いという大きな欠点があります。

ですので今のところ「昆虫食」というのは、意識高い系と言われるような、一部の富裕層が食している食材なんです。

あまり一般の人には広まっていないのに、昆虫食が話題になっている状況だけを見て、利権絡みなのでは?という疑いが持たれたのかも知れません。

情報を冷静に見てみると、FAOの報告も富裕層が注目をしている食材という点も事実だと思います。

ですので、虫を食べるのに抵抗があるなら「私は虫は食べない」と自分の考えを表明するだけで良い気がします。

陰謀論まで発展したのは、正確な情報を判断できない状況にあるからだと思います。

コオロギ食用まとめ

コオロギの食用に陰謀論まで出て嫌われるのはなぜなのかは、実際のところ複雑な要因が絡んでいるので、何が理由とは断定できません。

昆虫を食べることに対して、見た目で判断している方も多いと思うので、そんな昆虫を食べようというには何か裏があるのでは?と思うのも当然です。

一部の意識高い系の富裕層が食材として選び始めた事も、利権絡みでお金が動いているのでは?という深読みが出てきたのだと思います。

コオロギの食用の利権があるのかの陰謀説まで出てくるのは、コオロギの食用に対しての注目度が高いのは間違いありません。

正確な情報を得ることを第一に、陰謀論に踊らされることなく自らがコオロギの食用に対しての判断をしていくのが大切です。

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